痛みに関する話題を綴った日記です。
10年来の腰痛が3ケ月前から酷くなり、整形外科で診てもらったところ、椎間板ヘルニアと診断されました。
手術する程の椎間板ヘルニアででもないから、痛み止めを飲んで様子を見るように言われました。
私は、元々不安傾向が強く、自律神経のバランスも悪いほうですが、医師に椎間板ヘルニアと言われてから、このまま良くならないのでは?寝たきりになるのでは?不安ばかりが大きくなり、急速に腰の痛みが増していきました。
日常生活では、靴下を履く時のような腰を前に曲げる姿勢が最悪で、10分も立っていると痛みで座らずにいられなくなってしまいました。
江原鍼灸整骨院のことはインターネットで知り、鍼は初めてで恐かったけれど、この痛みを何とかしたいと思い、遠いけれど通院することに決めました。
初めてのトリガーポイント鍼治療は緊張しましたが、想像していたものと全く違って、悪い所に鍼が当たると中でつままれているような感じがするだけで痛いと言うものではありませんでした。
1~2回目の治療後は少し楽かな?と言う感じでしたが、3回目の治療後から急速に腰の痛みが楽になっているのを実感しました。
江原先生に治療してもらいながら、痛みや不安について話できたことも大きな収穫でした。最終的に5回通いましたが、今では、椎間板ヘルニアの痛みもなく、日常の生活には何不自由がないくらいに回復しました。
カテゴリ:患者様の声
ebara / 2013年05月31日(金) 12:50
腸の検査で、長いあいだ同じ体勢で横になってから、下腹部あたりの筋肉が痛くなり、そのうちに良くなるだろうと思っていたら、三ヶ月で痛みは全身に広がり、正座もできない、腕が痛くて神棚の水も交換できない、日常生活すべてが痛みで困難、痛みのため不眠気味と言って来院された、高齢の女性の患者さん。
病院では特に異常は見当たらない、足の痛みは坐骨神経痛という診断。ロキソニが、この三ヶ月の間、毎食後飲むように処方されています。
全身の痛みを訴えても、足の痛みは坐骨神経痛なのでロキソニンを飲むように、それ以外の痛みは他で診てもらうように言われているそうです。
これは、実際の話です。
私は医師ではありませんから診断はできませんが、線維筋痛症の予備軍として、心身共に治療すべき患者さんに思えました。
少なくとも、除痛効果が殆どなく、長期服用で胃潰瘍や腎臓疾患リスクの副作用があるロキソニンが、長期処方されている意味がわかりません。
なんとか少しでも、痛みが和らぐお手伝いができればよいのですが、ご自身で、痛みを知る!そして、自分に何が必要で何が不要なのか?治療戦略を立てなければいけません。
それは不可能に近いことも事実なのです。
少なくとも、痛みに対する理解者が、社会で一人でも多く増える事が望まれます。
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2013年05月15日(水) 07:48
右のお尻から右足までが、何をしていても痛くて痛くてたまりませんでした。
夜も何度も痛みで目が覚めるようになりました。
病院で色々検査しましたが、椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛と言われました。
注射と薬と湿布と牽引で随分通いましたが、一向に良くなる兆しがありませんでした。
見かねた友人が、江原先生のところへ、半ば強制的に連れて行ってくれました。友人からは、江原先生のところは、遠い所からもたくさん患者さんが来ているから早く行きなさい!
散々言われていたのですが、昔、他で腰痛で受けた鍼がとても痛かったもので、鍼をするのが恐かったので、やんわり断っていたのです。
江原先生がしてくださった鍼は、悪いところに当たると、そこが中でつねられているような感じがしました。
そう言う感覚が、通院する間に徐々に少なくなり、それと同時に痛みも楽になってきました。
週二回くらいのペースで、一カ月半くらい通院したら殆ど痛みがなくなり、夜もぐっすり寝られるようになりました。
鍼は痛いものと言うイメージでしたが、全くそんなことはありませんでした。
江原先生が仰る通り、私の悪いとこはココ!と言う部分を治療してもらっている感じそのままでした。
カテゴリ:患者様の声
ebara / 2013年05月08日(水) 08:41
筋肉は単独で動いているわけでなく、互いに膜で繋がっています。
その膜系は、コラーゲンやエラスチンから出来ていると言われています。
それが固まって、うまく作用しない物は、煮こごりのような物をイメージすると分かりやすいかもしれません。
煮こごりは、温めたり、振動を加えると軟らかくなりますから、関節の動かし始めは痛いけれど、動かしている間に楽になると言う痛みは、膜系の痛みのような気がします。
もし、炎症が原因であれば、動かしていれば痛みが増すのではないでしょうか?
世界中に、筋肉や膜系の治療が存在するということは、簡単な方法で痛みが楽になるという経験があったからだと想像できます。
膜系のトラブルが痛みに大きく関与しているのであれば、膜系は身体じゅう繋がっている訳ですから、痛い場所以外を操作して良くなるのも何ら不思議ではありません。
こんなものもあります⇒http://www.youtube.com/watch?v=IS3-JUU2mk4
また、膜系の歪みは、同じ動作の繰り返しなどや外傷以外にも、年を取ると肌がカサカサしたり、背が縮んだり、シワが出来たりします。
簡単に言えば水分が抜ける(保水力の低下)訳ですから、加齢とともに、膜系の柔軟性が抜けて傷みやすくなると考えられますから、高齢者に動かし始めの痛みが多いのもうなずけますね。
ぷるんぷるんの煮こごり
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2013年05月01日(水) 14:03
私の鍼治療は、機能不全の状態にある筋肉を出来るだけ再生させるイメージで行っています。
機能不全になった筋肉とは、一言で言えばうまく伸び縮みできない状態です。それを筋硬結と言います。
初期のトリガーポイント鍼の考え方は、筋硬結の周囲に出来たトリガーポイントがターゲットのようでした。
筋が伸びるには、酸素(O2)とアデノシン三リン酸(ATP)が必要になります。
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)は、筋の病変ですから、病変を回復しなければ治療効果は長持ちしないように感じます。
そう考えれば、計画的に機能不全に陥った筋肉に傷を付けることは、理にかなっています。
傷を付けると言うと、痛いイメージを持たれるかもしれませんが、気持ちいい~と仰る方が殆どですから、痛いと言うことではありません。
この感覚は、他の言葉で表現することが出来ないのが残念です。
ビニール紐を広げた状態=筋線維が固まって、うまく動けない状態の筋硬結のイメージ。
トリガーポイント鍼で、筋の塊が解けて機能を取り戻したイメージ。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2013年04月19日(金) 08:05
トリガーポイント鍼の特徴に感作構造(痛みの原因となる場所)を壊すという考え方があります。
痛みをその場で取るだけでなく、痛みの構造を根っこから抜くのですから、効果が長持ちします。
先日、屈強なスポーツ選手が、競技中に痛めた足首を診せに来院くださいました。
実は、この患者さんは、学生時代から、慢性化した酷い腰痛持ちでした。
就職してから更に悪化して、知り合いの紹介で来院くださったのが始まりです。
この患者さんには、二回施術をしています。最近、腰の調子はどうですか?とお尋ねすると、下記のようにお話しして下さいました。
そう言われれば、最近、腰が気になりませんね~
すっかり、腰痛持ちだったことを忘れていました。(笑)
こういう回復の仕方は、治療のインパクトが弱いですね。(笑)
鍼灸は、わざと組織に傷を付け、その傷が治る際に、感作構造(悪いところ)も潰れてしまうことを期待します。
余計な部分を傷つけないように、罹患筋の推定⇒触診⇒鍼を打つ技術が重要になります。
筋の細胞が入れ替わるまでに、三カ月とも言われますから、トリガーポイント鍼の本当の効果は、治療直後よりも、数ヵ月後に遅れてやって来るのかもしれません。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2013年04月17日(水) 18:33
立ち仕事で力仕事も多くいつも体の凝りから痛みを感じていました。自律神経失調症や慢性疲労の症状も持っているので、ひどい時はめまいのような症状がありましたが、週に1回程度トリガーポイント治療を受けるようになってから痛みも楽になり元気に仕事ができるようになりました!
最近では突然首が動かなくなって針治療をしてもらったら翌日には首が動くようになって驚きでした。
トリガーポイント療法専門院の江原鍼灸整骨院.は、上記のような痛みや症状以外にも、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)、筋痛症の患者様が多数来院される治療院です。
・痛みの体験記
・ブログを書く理由
・こんな症状の方が来院
・トリガーポイント療法専門院の江原鍼灸整骨院.ホームページ
・京都市中京区西ノ京御輿岡町10番地
(JR円町駅を北へ徒歩5分。島津アリーナ京都を南へ100メートル。)
円町、大将軍、白梅町、等持院、花園、西ノ京、太秦、鳴滝、宇多野、御室方面からもすぐです。
・診療時間 9:00~19:30(水・土 午前中のみ)
・定休日 日曜日 祭日
・電話 075-463-8639
・「ホームページをみて…」とお電話ください
メールでのお問い合わせ⇒メールフォーム
カテゴリ:患者様の声
ebara / 2013年04月17日(水) 09:01
私は、ギックリ腰をくり返していて、今まで3回くらいほどありました。その都度、安静にしていれば治っていました。
そんななか、仕事をはじめてから4年目、背中の張りから腰の痛み、いつもとは違う感じでしたが、なんとか仕事は続けました。
しかし、ある日またギックリ腰になり、いつも通リ整体に行きました。
少しはましになるのですが、張り感が全くとれませんでした。
痛みは増すばかりで、ギックリ腰から六ヶ月後、左側にしびれが出たので整形外科に行くと、椎間板ヘルニアだと診断されました。
手術するほどの椎間板ヘルニアではないので、痛み止めですごしましょうということでした。
しかし、ブロック注射は効かず、ただ、頭痛が残るのみでした。次にペインクリニックをすすめられましたが、その薬も副作用が強く飲み続けられませんでした。
こうなるともう、どうしていいのかわからず、精神的に疲れ人と接する事が苦になり、家にこもっていました。
そんな生活が4ケ月ほど続いた日、主人がインターネットで江原鍼灸整骨院.があることを知り、トリガーポイント鍼治療を受けてみました。
最初は、一進一退でしたが、続けて通うちに、自分が以前より行動できている事に気付きました。
そうなると、気持ち的にも楽になり、家にこもらなくらりました。今も、通っていますが、体が楽になっているのが確実に実感できています。
また、先生ご自身が痛みを体験されており、共感していただけることも信頼できる大きな要因でした。
痛みに対して、後ろ向きだった時、先生にお会いしていくうちに、前向きになり、痛みと向き合えるようになりました。
今後もゆっくりですが前進していこうと思います。
カテゴリ:患者様の声
ebara / 2013年04月06日(土) 14:12
http://www.jsccnet.org/12_conf/12_conf_intervew_kumazawa.html
今日から新年度のスタートです。このブログでは、上記の記事を何度も紹介していますが、生きている限りどこかしらで痛みに苦しめられる時期があると思います。その時に備えると言う意味、自分の備忘録として、記事を抜粋させていただきます。
抜粋スタート
痛覚受容器が興奮して、それが脳に伝わってどこが痛むのかを感ずる。独立した神経系であるということが明らかになったわけです。ところが末梢の痛覚受容器を介さない、つまり、末梢に傷がなくても、傷が治っていても痛いことがある。幻肢痛を考えればよく分かると思いますが、そういう痛みは正常の痛覚受容器を介して発生する痛みの機序では説明できない。
中略
覚えておいていただきたいことは、生理的に備えられた警告信号としての痛み、つまり生理的な痛みは「症状」としての痛みですが、中枢で可塑的な変化が出来上がってしまって末梢の痛覚受容器を介さないでも起こる痛みもあること。そして、こういう痛みは身体のどこかに傷があることを知らせる症状ではなく、新しく出来上がった「病気」だということです。
中略
痛みは痛覚神経、触覚は触覚神経と、一応そういう風に分かれているのが常識的な理解で、分けて考えるのは当たり前なわけです。だから、触覚で痛みが出るのはけしからんことで、前にも言いましたが、詐病やら心因性やらを疑われていました。 神経系の混線という生物的な変化が可塑的に出来上がって、変な系と繋がっちゃったために、その別の系の性質が入ってくるという可能性が示唆されたわけです。興奮が神経全ての伝達の根源ですから、別の性質のニューロンと混線をすれば、痛覚刺激でない興奮も痛みとなりうる。だから、自律神経系と混線すれば、お天気によって痛みが起こることも理解できるようになりました。そういうことが分かってきてガラッと変わったんですよね。何でも起こりうるということです。
「そういうことが本当に起こるんだ」ということになれば、今までに理解できなかった痛みも「あり得る」という理解になり、新たな発見だった。臨床家はそういう患者の訴えがあったら、それをまともに受け止めるべきです。それが痛みというものだと。極端なことを言えば、患者が痛いと言えば痛いんだと。そう思わねばならないですね。
中略
末梢神経で傷を受けると、シュワン細胞という神経を取り囲む細胞が免疫系の細胞なので、それが刺激を受けてサイトカインとかグルタミン受容体などの新しい発現(expression)を起こします。そして中枢にも影響を及ぼすようになり、今までの脳の正常な機能の結びつきが歪んでくるのです。脳の可塑性が意外に簡単に起こるということなのです。それが臨床の一例一例で、どの系がどうなって、どの受容器が感作されているとか、そういうことは分からないのだけれども、そういう神経系の中での変化がそのまま残ってしまうようなものを可塑性と言うんですね。形を変えて神経系にそのまま大きな顔して残っちゃうんです。そういう可塑性が痛みを引き起こす可能性が分かってきた。そうなると、痛みの治療というものが全く違ってくるわけですね。
中略
痛みとくれば「どこかに傷害があるだろう」と考えるわけです。傷害があれば、「それを感じる痛覚受容器が働いている」と思って、やたらに神経ブロックをしたり、オピオイドも急性痛や癌などの痛みに効きやすいので使ったりする。ところが効かないわけです。長期間にわたって効果のない治療をやって医療費のものすごい無駄使いしているわけですよ。全然違った原因で起こる痛みを、見当外れなところで対応しているのです。 今まで医者が持っていたテクニックは、例えば急性痛は効くような消炎鎮痛剤とかオピオイドですね。そういうものを使って効かない症状が出てきたら、医者はもう立ち往生なんですね。で、手術でそういう部分を切り取っても、「痛みがとれない、どうしよう」となるわけです。
中略
もう一つの防御機構としては、前にも言いましたが、防御姿勢をとることがあげられます。慢性痛症においても、痛みがあれば人間は必ずそれを防御する姿勢をとる。慢性痛症の場合は末梢に原因がない痛みですが、痛みを感じる部位は存在していて、それをプロテクトする。変な姿勢を何週間も続けていれば、健常な人でも痛みが起こりますよね。つまり、防御姿勢をとり続けるがために末梢組織に2次的な障害を起こして急性痛が発生してしまう。こういう経過で慢性痛症の痛みと2次的に発生した急性痛とが混在しているわけです。
中略
その2次的な痛み、そういう痛みを取り除くだけで、かなりの患者さんが痛みから逃れられる。
防御姿勢などによって増幅された痛みを取り除いてから、次に、慢性痛症の痛みを真っ当に慢性痛症として治療してもらう。慢性痛症の治療にあたっては、神経系の混線が問題なのですからあらゆることとの繋がりを考えねばなりません。意識のレベル、記憶のレベル、その人の人生の歴史から何から全てが絡み合って歪んで、可塑的に変容してしまって、どこかに痛みが発生するわけです。
それをいろんなフィールドからみて、それに対処する。正常な働き(habilitus)に戻す(re)ことをリハビリテーション(rehabilitation)と言います。可塑的に変化してしまったものを再びハビリテートする。そういう努力がいるのですが、そのためには2次的に起こった痛みが先ず取り除かれてからリハビリがスタートするのであって、それを取り除かないうちは手が付かないはずなんですけれども、従来の医療はその原則的な流れを無視してやってきた。それで患者としては「いくら治療しても少しも変らない」「他にいい所があるかもしれない」とドクターショッピングする。だから、そこの時点できちんと鑑別してもらえば、痛みそのものは治せない場合があるのですが、そういう痛みの成り立ちが分かれば、これは患者にとってはすごく安心なんですね。ある程度の痛みの軽減を作ってあげて、残った痛みを「それならばそれで付き合っていこうか」というレベルまで持って行くのが現在の治療法です。まだ慢性痛症に特効する薬は開発されていませんから、2次的に起こった痛みを取り除いて、患者さんの活動性を上げることが痛みの軽減に繋がっていくわけです。
抜粋終わり
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2013年04月01日(月) 08:40
前回施術を受けて以降の状況ですが、2~3日は痛みがあったのですが、(一番痛かったときを10として2~3程度)、その後徐々によくなりました。
今では肩のことを意識しないで過ごす時間が大部分です。
時々、肩周辺の筋肉の力の入れ具合によって、痛みを感じるくらいで、数字で表したら、0.5~1くらいでしょうか。こんなに楽になったのも江原先生のお陰と、大変感謝しています。
二ヶ月くらい前は、星状神経ブロック、トリガーポイントブロック注射を受けても、よくなる兆しがなく、いわゆる慢性痛患者として長年苦しまなければならないのかと憂鬱な日々が続いていました。
通院に少々時間がかかっても、自分が納得できる治療を受けようと思って江原先生の治療院をお尋ねしたのでした。
それでも駄目だったら、その後は全く展望がありませんでした。
もう大丈夫だろうと思います。
世の中には痛みに苦しみながら、適切な治療を受けられない人が多数いると思います。MPSの概念は、なかなか医学界では受け入れられていないようですが、苦しんでいる多くの人を救うために、今後も頑張ってください。
カテゴリ:患者様の声
ebara / 2013年03月12日(火) 08:16