TMSジャパンのMLより
306ヶ所の医療機関からメディケア受給者をランダムに抽出して分析した結果、CTとMRIの実施率は地域によって異なっており、画像検査実施率が最も高い地域は手術実施率も最も高いことが判明。
画像検査の妥当性には疑問がある。
http://1.usa.gov/u160QN
以下、長谷川淳史先生のコメントです。
腰椎の画像検査実施率が高いとそれに伴って手術実施率も医療費も高くなりますが、患者の臨床転帰は改善するどころかむしろ悪化する傾向にあります。
まとめ
レントゲン、CT、MRI検査で坐骨神経痛の原因の特定は困難。
それは、手術成績が物語っています。
実は、坐骨神経痛の原因は、神経の圧迫ではなく、筋肉や筋膜にできたトリガーポイントが原因かもしれません。
筋肉や靭帯、筋膜の動きを観察するには、超音波エコー観察装置が力を発揮します。
動画の画面中央で、鍼先が白い筋膜をつついて、リリースしている様子が伺えます。
坐骨神経痛で、お困りの方に、当院の施術が、お役に立てるかもしれません。
坐骨神経痛の症例です。⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/category/case_report/spinal-canal-stenosis
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年11月18日(水) 08:15
TMSジャパンのMLより
医療行為の中で必要のない画像検査が行なわれているのは事実。
CTによる放射線被曝だけでも米国で発症するがんの2%の原因になっている。
リスクとベネフィットを考えると不適切なCTやX線撮影を制限することで生命を救える可能性がある。
http://bit.ly/hyDov1
長谷川淳史先生のコメント
全がん患者の2%がCTに起因すると大騒ぎしていますけど、日本のCT保有台数は世界一でアメリカの7倍に達しています。
日本の原爆被爆者データベースから先進15ヶ国の画像検査による放射線被曝量と発がんリスクを推計した結果、検査回数も発がんリスクも日本が世界一であることが判明。
全がん患者の4.4%(約1万人)が画像検査に起因している可能性あり。
http://1.usa.gov/blSDtG
長谷川淳史先生のコメント
世界中が驚愕した有名な論文なのに、なぜか日本ではほとんど報道されませんでした。
文を読むと、CTによる放射線被曝は、私たちが考える以上に大きい事がわかると思います。
医療コストも重要ですが、健康を害しては何の意味もありません。
日本には、アメリカの7倍ものCTがあるそうですから、もっと大きな数字になるかもしれません。
9割の病気は自分で治せると言う本のP163には、日本が保有するCT、MRIの数は世界の3分の1とも書かれています。
当院では、必要に応じて、身体に優しく安全な、超音波エコー観察装置を使って、患部の観察をしながら、腰痛の治療を行う治療院です。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年10月23日(金) 20:05
TMSジャパンからのMLからです。
ありふれた症状を訴える患者200名をプラス思考で接した治療群と無治療群、マイナス思考で接した治療群と無治療群に割りつけたRCT(ランダム化比較試験)によると、2週間後の改善率は治療の有無に関わらずプラス思考で接した群の方がはるかに高かった。
http://1.usa.gov/qJyVdX
やはり、医師やコメディカル、治療家などが、患者さんに接する態度は重要ですね。
医療業界は、早く治さないほうが利益があがる不思議なシステムです。
科学的に否定されている事実であるにもかかわらず、腰痛の原因は、骨盤が歪んでいるからなど etc 不安を煽られたり、恐怖を植え付けらたりしていませんか?
患者として言わせてもらうと、無理にプラス思考にしなくても、何事も深刻に考えない!と言う事が重要だと思います。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年08月12日(水) 08:38
長引く腰痛は、トリガーポイント、筋膜性疼痛症候群(MPS)だけでは語れません。
痛みは脳で認知されます。
すっぱい梅干を食べたことがある人なら、梅干を見るだけで唾が出るようになります。
最近の研究では、痛みを伝える神経は歪みやすい事がわかってきました。
歪むとは、痛みが長引く間に、自分にとってはありがたくないソフトを、脳がインストールしたような状態になってしまう。
そのように考えると、理解しやすいかもしれません。
一度覚えこんだパターンを変えることは、治療だけでは困難な事もあります。
活性化したトリガーポイントの治療も重要ですが、下の図に記載されている事を理解し、実践していく事は、慢性化した痛みを抱える人には、とても重要なことです。
その為には、自分で治すんだ!と言う気持ちと行動力、自己学習が必要です。
ただ、言うのは簡単ですが、良くなりかけていた痛みが、一時的に悪化したり、なかなか思ったような結果が出ない場合、誰でも滅入ってしまいます。
モチベーションが、長く続かないのが人間です。
不安が強い患者さんには、何度もメールの相談にのることもあります。
体の治療だけでなく、痛みの情報発信や、セルフケアや認知行動療法などをアドバイスしながら、長引く痛みを一緒に克服して行きましょうと言うのが、当院の治療理念であり哲学です。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年07月13日(月) 14:52
TMSジャパンからのMLです。
■腰痛患者144名と健常者138名を対象に骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた結果、どのような臨床的意義においても骨盤の非対称性と腰痛は関連していないことが判明。
骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない。http://t.co/iEvQzim
TMSジャパンの長谷川淳史先生のコメント↓↓↓↓↓
受け入れがたい医療関係者も多いでしょうが、この結果に異を唱えたければ同じ研究をやってみることです。
自然界に左右対称は存在しません。
ある信念に固執して事実から目をそらすことを確証バイアスといいます。
骨盤の歪みを患者自身にアプリなどを使い視覚化させ、骨盤矯正をウリにする治療院を多く見受けますが、骨盤の歪みと痛みとは関係が無いことが判明しています。(赤字)
私の院も、昔は、骨盤から背骨全体のレントゲンを撮影してもらい、歪みを細かく測定し、矯正をしていた時期がありました。
当時は、歪みを取れば、自然治癒力(イネートインテリジェンス)が働き、良くなると思い込んでいました。
自分自身が、患者になった時、骨盤矯正は全く効果がありませんでした。⇒http://qq2q.biz/lUKD
歪みを指摘するだけで、新たな体の不調が発生するかもしれません。
腰痛の患者が知恵を持つ事は、治癒への大きな近道ですから、骨盤や背骨の歪みを過度に心配しないようにしましょう。
産後の骨盤矯正も、最近流行のようですが、自分の母親世代が行っていたことなど耳にしたこともありませんし、その世代に腰痛が多いなんて事も耳にしませんね。【美容目的であったとしても、どこまで効果があるかも疑問です。】
長引く痛みは、生物・社会・心理的モデルということを理解しなければいけません。
骨盤の歪みが腰痛の原因と言われ、痛みがなかなか良くならない方に、当院での施術を行うことで、寛解と呼べる状態までに回復される方が多数おられます。
多くの人が気にする足の長さも同じです。
http://mchiro.exblog.jp/19844732/
どこで勘違いしたのか、脚長差を無くすことが治療の目的になってしまった。
生理的短下肢を揃えるための治療行為なんて、健康妄想の都市伝説という他ないのである。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月23日(火) 07:45
TMSジャパンのMLから。
■腰痛患者109名をオステオパシー(脊椎療法)群、ジアテルミー群、シャム(見せかけのジアテルミー)群に割り付けたRCT(ランダム化比較試験)によると、3群間に改善率の差は認められなかったことから、オステオパシーもジアテルミーもプラシーボ効果?
http://1.usa.gov/qPRztD
医療をアートだと捉えればその効果がプラシーボでも良いと思いますが、リスクとコストはできるだけ抑えるべきでしょう。
ジアテルミー群とは、温熱療法を加えたグループのこと、三つのグループで改善率に差が無かったので、オステオパシーは、腰痛に対してプラシーボではないかと書かれています。
さて、ここからが本題です。
大多数の患者は、△△の治療には良い反応はなかったが、〇〇治療の成績は抜群に良かった。
このように書くと、〇〇治療は、すごく効果が高いように聞こえますが、上記のような実験でも、実験デザインのアラを探せばいくらでも出てきますから、〇〇治療の効果が高かった事実があったとしても、科学的な効果は証明できないのです。
痛みは、そもそも、数値化できませんから、質問の仕方次第で、結果が大きく変わってきます。
また、オステオパシー、トリガーポイント療法と一括りにして語っても、施術する者のスキルの違いや、それぞれ捉えている物が異なります。
この時点で、実験デザインにはバラツキがありますから、質の高いエビデンス(証拠)を求めるには無理があります。
しかし、このような実験に意味がないわけではありません。
真実を追求しようと言う姿勢は忘れてはいけませんし、傾向を見ることができます。
そもそも、どんな治療行為(薬にしても)にも、プラシーボやノーシーボは、加わります。
(ノーシーボ=小麦粉を丸めたものなのに、この薬の副作用に下痢があると言う説明をすると、一定の割合で本当に下痢をする人がでたりすること。)
それよりも、治療を提供する側が、自分が行う治療にプラシーボやノーシーボが加わっている事を認識して、施術をしているかどうかのほうが、はるかに重要ではないかと思います。
もちろん、私の治療にも、プラシーボが加わっているはずです。
ですから、少なくとも解剖学的な筋や骨が指標になる、トリガーポイント鍼灸・手技療法に落ち着いてます。
解剖学は学問ですので共通用語があります。
自分の間違いを修正することができますし、第三者から間違いを指摘してもらう事もできます。(勘だけに頼らなくてよい)
何より、エビデンスがあるからと言って、それを患者に強要するのは最悪です。
追伸
エビデンス(証拠)は重要です。
それを否定をするつもりは、ありません。
ただ、エビデンスがなくても、すごい治療を展開される治療家が存在するのは事実です。
そのような先生方は、技術の裏側に、解剖学、生理学、発生学 etc 私が、足元にも及ばないくらい深い部分の事まで学び、考え、治療を展開されています。
何よりも、謙虚です。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月11日(木) 07:44
ヘルスリテラシーとは、根拠(エビデンス)も無い、目の前の情報に左右されてしまうと健康を害する恐れがあるという事です。 下の図を参考に知恵をつけましょう。
健康を決める力⇒http://www.healthliteracy.jp/
トキシックテロリストにやられるな⇒ http://www.ebara-acupuncture.com/archives/17405
フードホラー⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/20497
トリガーポイント鍼灸療法には、エビデンスが存在します。
当院では、科学的根拠に基づいた治療を提供しております。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月06日(土) 07:34
今月のSportsmedicineは、トレーング障害の特集です。
有酸素運動が、良いことはわかっていても、普段何もしない方が、いきなり10キロも歩けば、どこかを傷めかねません。
しかし、体を使う事で取れる痛みもありますし、運動の効果は、色々科学的に証明されている事もあります。
いずれにしても、体を動かさなくなると、動かなくなることだけはわかっています。
慢性痛の方は、何を目的に運動をするのかを明確にして、 故障をしない自分の適量を経験値をあげながら見極め、長く続けられるようなものを取り入れていきましょう。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年04月30日(木) 13:30
皆さんは、フードホラーと言う言葉を聞いたことがありますか?
インターネット上には情報が氾濫しています。
今や、情報を取り入れると言う時代から、切り捨てると言う時代に入ったのかもしれません。
食品添加物や薬がNGなら、何故寿命が伸びているのでしょうか?(重要なのは、健康寿命ですが)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150415-00010003-bjournal-bus_all&p=1
一部抜粋
●添加物の毒性
まず、インターネットで添加物について調べると、「発がん性がある」「腫瘍ができた」「~の吸収を阻害する」といった情報が大量に出てきます。
もちろん、これらの情報の大半は嘘ではありません。
事実だと考えられます。
しかし、ここで大きな勘違いが起きるのです。
十分な施設の整った研究機関で、正しい手順で実験を行った結果として得られた毒性に関する情報は、「この分量を使うと危険が生じる」ということを示しています。
食品に混合する化学物質については、人が摂取しても安全かどうか、どのような毒性があるのかをすべて調べています。
さまざまな動物に、大量の化学物質を投与し、毒性が出るまで調べます。
どんな化学物質でも、大量投与すれば、必ずなんらかの害が出ます。
水でも一気に10リットルほど飲めば死ぬのです。
また、食卓塩も一度に100グラムほど食べると、死ぬ可能性があります。
動物実験では、もっと少量で死に至ることもあります。
このような情報を耳にして、「水や塩は猛毒だ」「人を殺す物質だ」と騒ぐ人はいないでしょう。
あらゆる物質には、摂取できる限度があるということなのです。
これに対し、「ほんの少しでも含まれていると、大量投与した場合と同じ害がある」と言うことは、明確にインチキだといえます。
これがフードホラーを煽る人の商売の種なのです。
以前、記事にしたトキシックテロリストの話も同じです。
http://www.ebara-acupuncture.com/archives/17405
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年04月18日(土) 08:40
笑うと、免疫力が上がることを知っている方もおられるかもしれません。
笑うだけでなく、泣いたり、怒ったり、感情を解放させることも重要です。
リウマチ患者に、単に、その日あった出来事を日記を書かせるグループと、腹立たしかった出来事を書かせる(感情を解放)グループに分けた場合、明らかに感情を解放させたグループのほうが、リウマチの発作が起こる回数や、痛みの軽減効果が認められたという実験結果もあるそうです。
感情の解放は、痛みにも効果があるかもしれません。
とは言え、感情を第三者にぶつけてばかりいられませんから、たまには、思いっきり一人で泣いてみるのも良いかもしれませんよ。頑張りすぎずに、肩の力を抜いてみましょうね。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2014年10月24日(金) 08:42