70歳代の女性の患者さんです。病態は多分手根管症候群と呼ばれる物でしょう。
昨年、手首の骨折後だんだん症状が酷くなり、夜も寝ていられないと言う事でした。
二回の鍼施術で、痛みはほぼ無くなりました。
但し、手根管症候群は、正中神経が圧迫されて起こるとされるので、通常薬指の外側や小指に症状が出る事はないはずです。
しかし、この患者さんは、親指と人差し指にあった痛みが消えたら、薬指、小指に痛みが移動したと仰ります。(痛みは当初より遥かにマシだそうです。)
親指と人差し指の痛みが酷くて分りにくかったのかもしれません。
こう言うケースは、珍しくありません。
赤い印が痛みのある箇所。
青い印が鍼をした箇所です。
私の場合、手のひらや足の裏は、鍼施術は痛みが他の部位よりきついので、施術する事はまずありません。
手の甲や、足の甲側は稀に施術します。
今まで、こんな単純な方法で、手術適用と勧められていた、手根管症候群と言われた患者さんを何人治した事でしょうか?
そして、私が知る限り、トリガーポイント治療をした患者さんで、この病態が再発した患者さんは知りません。
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