今現在6回の鍼治療が終わった時点での様子です。
今では痛みの事を殆ど忘れている時間が多いそうで、気分も明るく毎日が過ごせていると言うお話をしてくださりました。
毎回、整形外科に行くたびに、レントゲン撮影、関節注射や痛み止めの飲み薬と湿布で経過観察。これ以上悪くなれば人工関節の手術と言われ、病院の待ち時間に、人工関節手術後の検診に来られていた何人もの患者さんから、手術は辞めた方が良いと言われ、途方に暮れ夜も眠れなかった何年間が何だったのか?
こうして良くなった今では考えてしまいますとも仰っていました。この方の紹介で来ていただいた患者さん。毎年ギックリ腰を何度かおこし、今まで数え切れないくらいの治療をうけて来たがスッキリせず、痛みの原因は、椎間板の狭小化や椎骨の変形が原因と言われているそうです。座りっぱなしの仕事で、夕方になると殿部からハムストリングにツッパリ感がでる。お風呂でマッサージをすると何とか楽になる。
結論から言うと、痛み学に基づいたお話しは無意味でした。
トリガーポイント・エクササイズにも参加くださりましたが、2回の治療で来られなくなりました。
痛みを知る!と言う事は自分の痛みと向き合い、治療戦略を立てる意味でも重要になるのですが。。。
前述の患者さんは、痛みと言うものをボンヤリでも理解されだしています。まあ、こう言う話はある意味、今までの患者さんの生きて来た歴史を否定する可能性もありますから、コツコツやっていくしかありません。
追記
前述の膝痛の患者さんは、前、後ろと色々探索しましたが、最終的に残ったのは赤いマークの部分でした。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
陸上を本格的やっている10代の女性の患者さん。主訴は、走り込みが増えて地面を蹴る最後の動作で痛みが出ると言うものです。
どこが痛いと言うと脛と甲の部分、圧痛が沢山あります。どうしたら痛いと言う目で診れば、ふくらはぎの筋肉が一番に上ってきます。もちろん、臀部や大腿の筋肉、体幹の筋肉、その機能の考察など行っていれば、いくら時間があってもキリがありませんから、単純に圧痛の酷い箇所から、前脛骨筋、長趾伸筋、長拇趾伸筋をメインに鍼治療しました。
相反抑制と言う考え方を用いれば、拮抗筋を緩めれば、ある程度は反対側も緩むはずですから、ふくらはぎの筋肉は今回はノータッチです。
昨日、来院された時の話では、痛みもなく部活の練習が出来たそうです。
今回の痛みの要因で、一番大きな問題は運動量だと思いますが、運動量やフォームの見直しは、こちらの手の届くところではありませんから、アドバイスだけと言う事になります。
自分がやっている治療が、何をしているかしっかりと把握できていれば、治療戦略の見直しも容易に出来ますね。私の例で言うと、自分が割り出した筋肉にしっかり鍼を打てたかどうか、しっかり打てたのに変化がなければ再考察、これのくり返しです。
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50歳代男性。
ピンポイントではなく、漠然とした左膝の痛みを訴える、主に膝裏に起こるが徐々に全体に移動する。腫脹や熱感はなし。動作制限もない。
ある競技に参加する為に重点的にトレーニングをしたのがきっかけらしい。それだけで充分治療するポイントは割り出せたので、罹患筋を数カ所特定してダイレクトにリリース。
特に、腓骨頭の筋腱移行部を押さえると、膝の内側に痛みが広がるようである。痛みは充分に和らいだのだが、どうも左の仙腸関節、左の肋骨など体幹の硬さを感じた。左に一本ピーンとした線を感じるような感覚である。自分の感じた説明をしながら患者さんに聞きなおすと、いつも左の肩に重たいものを担いで運ぶ事が多いそうである。
今回の症状とどう関係しているのかは分からないけれど、案外手先から伝わる感触は重要である。以前なら仙腸関節には、ガンステッドテクニックでリスティングを割り出しアジャストしていたが、今日はじっくりと軟らかさが出るように軽く圧を加えてみた。同じく肋骨にも軽く圧を加えてみた。後の治療は蛇足であったかもしれないが、身体をユニットとして見る事は重要な事には間違いではないだろう。実際呼吸も深く大きくなったようにも感じ取れた。
簡単に言えば、後の治療は自然治癒力を高めているようなものですから、呼吸が深くなって当たり前の事ですが。ただ、こうした治療は時間もかかるし、何より比較対象が出来ないので、何が何に効いたのか分らないので、自分でも新たな迷いを作ってしまうときがある。
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鷲足とは薄筋と縫工筋、半腱様筋からなります。場所的には、膝の下の脛骨の内側部分になります。
60歳代の女性の患者さん。右の鷲足部分が1週間程前から痛み、階段の上り下りや、歩いたり押さえたりすると痛む。
しかし、動かしている間に痛みはマシになると言うものです。動かしていれば、痛みが楽になるパターンはよくあるケースです。言いかえれば、構造的な問題と関係ないとも言えます。
医師が診断すれば、鷲足炎と言う病名がつくと思います。ただ、足首が何らかの問題で回内位のポジションが固定され、痛みと関係深いようならば、そのような問題も含めて考察しなければいけないと思います。
大腿の筋にアプローチしていると、患者さんは全く触れていない反対の左脚にピーンと響くと、しきりに仰ります。これだから痛みは不思議ですね。
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50歳代の女性の患者さん。
昨日、正座から立ち上がる際に痛めたそうです。勿論、このような軽い動作で痛みが出ただけですから、靭帯損傷などが伴うはず無いでしょう。痛みが長引き、MRIで半月板に損傷が見つかれば、その為の痛みとされるのでしょうね。
仰臥位で、足の4、5趾間の圧痛点を押さえながら、膝を屈曲、伸展してもらうと楽になったので、この部位にバイオグリーンを施しました。これで、左膝の痛みはほぼ無くなりました。
その膝をかばっていたので腰も痛いと言う事で、陰陽交差、子午治療の対象経絡上、右の孔最に一番反応が現れていたので、ここにもバイオ。
動作時痛改善確認時、腰の痛みは改善したが、痛みが少し残っていたのでダイレクトに徒手治療を施し治療終了。
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ロキソニンは、痛み止めに使われる代表のような薬です。
この薬を飲んでも、ちっとも膝の痛みが引かないと言う患者さんがみえました。
上の図では理解しにくいかもわかりませんが、私の記憶が正しければ、例えばどこかに足をぶつけたとします。
まず、ブラジキニンと言う発痛物質が体内で生成され、次いで、それを増強するプロスタグランジンと言う物質が生成されます。
ロキソニンと言う薬は、プロスタグランジンの生成を抑制する働きのあるお薬です。
ロキソニンが効かないのは、その部位に発痛物質が無いと想像出来るのでは無いのでしょうか?
単に、筋肉の凝り、スパズム、痙攣etc と呼ばれるような物だから、ロキソニンが効かなかった判断しました。
患部のアイシング、内側広筋、外側広筋に単刺。
(1本の鍼で行なう手技)簡単な治療で、痛みが10→0になりました。
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60歳代の女性の患者さんです。
1月くらい前に、膝に水が溜って1度抜いてもらったそうです。
その後毎日のように通院して、患部に、電気、マッサージ治療するも、痛みは変わらず、腰痛まで出てきたので来院されました。
今日2回目の通院でした。
水が溜ったのは、滑膜に炎症があったのでしょう。
それは、収まったのですが、MPSが続いたままだったのでしょう。
膝の外側にはっきりとしたTPがあります。
このような場合、小、中殿筋にもTPが存在する事が多いものです。
ランナーズKneeと呼ばれる物に似ています。
膝と併せて施術をしました。
勿論この患者さんは、先述したような運動とは無縁です。
整形では、絶対に正座は駄目と言われていましたが、昨日と今日の治療で痛みは、ほぼ無くなりました。
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患者さんは70歳代の女性です。
膝の変形は見た目にも結構なもんです。
かなりのO脚で、内側広筋の萎縮もあります。
この女性は、お茶の先生をされているので、結構な変形でも、正座は出来ます。
昨日赤い印の辺りが痛いと来院されました。今日は、赤い部分は治ったが、昨日痛くなかった青い部分が痛いと仰ります。
この2日間は、赤い印、青い印のところに鍼治療をしました。
2日続けて同じ箇所に鍼治療をしています。
2日とも施術後は、すぐに痛みが無くなりました。
トリガーポイントのチャートにも膝周りの筋肉の関連痛が、スネの筋肉に出るような記載は無かったと思いますが、何故、初日膝に痛みが無いのに、青い印のところに鍼をしたのかと申しますと、大概の痛みは、運動開始のほうが痛みがきつく、動かしていくと次第に痛みが和らぐ事が多い訳です。
このような状態は、番長が学生だった頃は、変形性の関節症の特徴とまで言われていました。この女性の場合、正座した後に歩き出そうとすると、前脛骨筋(スネ)の筋肉が痛いと仰ります。前脛骨筋は、足関節を動かす筋肉なんですが、そこを敢えて無視して、歩く時に足関節より比重が大きい膝関節を重視したと言う訳です。
理論もクソも無いのです。
その診立てが当っていたかどうかわかりませんが、番長のように結果がすぐに求められる治療家は、結果が全てな訳です。
急性期はこのような治療を数回で治癒してしまう事が多いです。
痛みを我慢しているメリットは無いと思いますが、治療の押し売りは出来ませんからね~
鍼灸師でありながら、ツボとか重視する事はまずありません。
もう大半のツボの名前も忘れてしまっています。
いつも、指先だけが頼りです。
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