何をした覚えも無く徐々に膝が痛くった50歳代の女性の患者さん。
この患者さんは、整形外科では、変形性膝関節症と診断され、痛み止めの処方と電気治療で経過観察が続いていました。
最後は、2メートル前の出発しようとするバスも、痛みで動けなく乗り遅れるような酷い状態で来院されました。
内側広筋をはじめ広範囲が悪くなっていましたので、週一回の施術を約二か月行いました。
変形性股関節の手術の既往歴もあり、跛行も残っており長くかかった症例です。
先日、久しぶり来院して下さいましたが、大好きなショッピングにも出かけられるようになり、いくら歩いても痛みが気にならない状態が続いていると言うお話しでした。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
カテゴリ:膝の痛み
ebara / 2013年04月18日(木) 14:05
60歳代の男性の患者さんが、左膝の痛みを訴えて来院されました。
病院ではCTとMRI検査が行われ、半月板損傷という診断だそうです。
歩く事は膝によくないので控えるようにとだけ言わたそうです。
湿布、薬、電気と注射での治療が続くも悪化するだけで、何とかならないかと医師に聞くと、もう病院ではすることが無いとサジを投げられたそうです。
腰が痛い時に私の鍼治療一回で良くなったことを思い出し、今回来院してくださいました。
痛みが起こった時の話を聞くと、ゴルフに行って斜面で股を広げてスイングした時に違和感が出て、それから、だんだん悪くなっていったと言うお話しでした。
膝を触診すると鵞足(特に半腱様筋)にジャンプサインがありましたので、その部分とそれに繋がる部分を治療しました。
先日、最来してくださいましたが、痛みも随分マシになり、今度の休みには久しぶりにゴルフに行って来ると言うお話しでした。
痛みがあるとすぐに関節内の話になりますが、この症例のように、筋肉などの膜系のトラブルを治療することで良くなることも多いものです。
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カテゴリ:膝の痛み
ebara / 2013年03月20日(水) 08:16
40代の女性が膝の外側の痛み、所謂、ランナー膝と呼ばれる病態で来院されました。
整形外科では、検査の結果、半月板の手術が必要。
日常動作で困る事はなく、歩き始めに痛みがあるが、動かしている間に痛みが楽になると言うものです。炎症や軟骨が減ってと言う事が原因ならば、動かし続けた方が痛みが出るように考えられそうですね。NSAIDも効果ありませんから、尚更、炎症などないように思えます。
外側広筋、殿筋 etc 丁寧に治療すると、一回の治療で一週間以上、痛み無く楽に動かせるようになったそうです。
本当に、手術しか治す方法は無いのでしょうか?
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数ケ月前に左膝が痛くなり、そのうち治るだろうと思っていたら、左の腰下肢全体が痛くなり、仰向けに寝ていられなくなったと言って来院された30代の女性の患者さん。
以前は、よく背中や首が痛くなって来院されていましたが、その痛みは最近全く無く、五年ぶりの来院です。
左膝にサポータの跡がクッキリありますが、滑膜炎のような腫れや圧痛はありませんから、膝のトラブルとは考えにくいと判断しました。一日中立っている仕事ですが、特に就労時間や内容が変わった訳ではないようです。
殿部の筋肉のリリースと同時に、横隔膜付近の重たく感じた部分を処理して終了。
本日、二回目の治療にお見えになりましたが、治療した日から仰向けに熟睡できるようになり、キツネにつままれたみたいだと仰ります。
早い話、痛みの本態はMPSだったのででしょうが、罹患筋をリリースするだけでなく、ちょっとした工夫を治療に加えた方がよいと思える症例でした。やり方をうまく文字で表現する事ができませんが、備忘録としてUPしておきます。
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30代前半の女性の患者さん。
膝のロッキング現象を訴えられて来院されました。このような訴えは、一般的に半月板の損傷にようるものと言われています。膝が曲がったまま伸ばせない嵌屯(かんとん)症状のような病態ではありません。嵌屯症状の中には、著しい半月板の損傷が原因の物もあるかもしれません。
この女性の方は、三回の治療でロッキング症状はなくなりました。鍼治療で、半月板の損傷が治るはずありませんから、大腿の筋肉のMPSと考えるのが妥当ではないでしょうか?
初回は、大腿の筋肉は感作部位が沢山ありましたが、三回目の治療では、殆ど感作部位も見辺りませんでした。
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50代後半の女性が、膝の痛みを訴えられて来院されました。
話を聞くと、週末に膝に激痛を覚え力が入らなくなり、膝を曲げる事が出来ず、あわてて救急病院へ駆け込んだそうです。
レントゲン検査の結果、軟骨のすり減りが原因ではないか?一週間様子を見て、痛みが引かなければ、半月板損傷の可能性があるので検査しましょうと言う事だそうです。
ちなみに、NSAIDが処方され、飲むと少し楽になったような気がするそうです。軟骨のすり減りが痛みの原因であると言う医師は多いようにも思えます。
患者さんは、大腿二頭筋短頭とヒラメ筋の腓骨接合部に、ジャンプサインがありました。ここをリリースすると、すぐさま膝が曲げられるようになりました。
患者さんに、一通り説明はしましたが、軟骨のすり減りが原因と言うレッテルは剥がしきれた感じはしませんでした。テレビでやたら宣伝している、〇潤でも買って飲もうかしらと仰っていました。
こんな単純な治療で良くなるのですから、患者さんが訴える症状はMPSと考えるのが妥当でしょうし、一週間様子を見るくらいなら、圧痛部にTPB注射をすればすぐに痛みが取れたようにも思えます。
追記
二回目の治療に来られた時の様子です。
医師には、安静を言い渡されたそうですが、治療後痛みがかなり軽減している事、腫れなどが無い事を確認して、お風呂上がりに出来る範囲でよく動かすように指導しました。それが、良かったかどうか分かりかねますが、痛みも殆ど気にならなくなり、患者さんも半月板の検査はしない事にしましたと仰っていました。
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長時間歩いた為なのか?
右膝が痛いと訴えられる70歳代の女性の患者さん。たまに、膝の痛みを訴えられますが、いつもと明らかに痛みの質が違うと仰ります。
歩くと痛い(加重)が、ベットに仰向けに寝てもらい(免荷)、膝を動かしてもらうと痛みを殆ど感じないそうです。触診でも、ジャンプサインも見つかりません。もちろん、熱感や腫脹もありません。
試しに、膝の周囲の数カ所に鍼を打ちましたが、やはり感作されている場所は見つかりません。そこで、殿筋の前縁部分を探ると、かなり発痛した場所が見つかりました。刺した鍼の深さから考えると、小殿筋になります。
施術後は、楽に歩けるようになったと言ってお帰りになりました。
整形外科領域でも、患者さんが訴える膝の痛みが、実は股関節の痛みであったと言う話は有名ですね。この方の膝の痛みも、股関節周りの筋肉の関連痛だったように思える症例でした。
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私が開業して以来、ずっと治療に来てくださっている70歳代の女性の患者さん。主訴は、主に左膝の痛みです。
鍼治療は恐いと言う事で、今まで一度も鍼治療をしませんでしたが、先日、患者さんのほうかから鍼治療してみたいと言い出されました。
どうやら、ヒラメ筋の腓骨頭に付着する部分が痛くなり、このままでは痛みの範囲が広がり、日常生活に支障が出そうと言う事でした。
治療時、鍼治療への恐怖心から、身体の力がうまく抜けないのが伝わってきます。細心の注意をはらいながら、院にある一番細い鍼を使って、軽い得気を得るように施術をしました。直後から、症状が大きく改善しました。
赤いマークのポイントに沢山の感作部位が存在します。最近では、あ~そこそこと言う部分に鍼が当たると、こんなに気持ちがよく楽になるのなら、もっと早くから鍼治療をすれば良かったと仰います。鍼は痛い、恐いと言うイメージが強いかもしれませんが、あ~そこそこと言う場所に当たると、言葉では言い表せない、心地よい感覚を覚える方は沢山いらっしゃいます。
今後は、機能が低下した股関節周囲の筋肉にも鍼治療をしながら、経過を見て行きたいと思います。
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3日前に自転車で曲がる際に、電柱に当たりかけそのまま転倒して右膝を痛められた60歳代の女性の患者さん。
痛めたのが休日であったため、救急病院へ行ってレントゲン検査の結果、骨に異常がないと言う診断。休み明けに、もう一度病院へ行ったところ骨に問題がないのだから、日にち薬で良くなるでしょうと痛み止めと湿布で様子をみるように言われたそうです。
この患者さんは、元々膝が痛くなると年に数回来院してくだます。膝の外側に痛みがあり、松葉杖を着かないと歩けない。体重がかからない状態(免荷)で膝を動かすには痛みがないと仰ります。
靭帯損傷は、私も経験した事がありますが、言葉では言い表せないほど安静時でも痛かった記憶があります。軟部組織の大きな損傷があれば、安静時でもかなりの痛みがあるように思えますから、組織の損傷を伴う急性の炎症と言う感じでもなさそうです。よく急性の炎症は冷やす、安静と言いますが、場合によっては積極的に血流を促すほうが、早くよくなる場合があります。
いずれにしても、骨折などの除外診断が済んでいますから、外傷をきっかけに起こったMPSと判断しました。
この患者さんは、鍼治療は今回が初めてです。最初の訴えは、外側広筋、腸径靭帯の膝上近く(大腿の前側)でしたが、そこに鍼をして、動ごかして様子を見てもらうと、今度は大腿二頭筋、ヒラメ筋付着部辺りに痛が移動したとおっしゃります。過剰刺激にならないよう気を配りながら、該当筋肉であろう部位に直接刺鍼をしました。
念の為、弾性包帯で軽く膝を固定をしておきました。そのほうが、患者さんの満足感もあがる事でしょうから、よい結果を引き出す為のスパイスのようなものです。治療後は、とても楽になったと言って、松葉杖なしで歩いて帰って行かれました。
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五ケ月程前に、右膝のガ足部分に正座から立ちあがろうとする時や、足を崩して座る時に痛みが出るようになり、私の院に通院されていた60歳代の女性の患者さんがおられました。
長年に渡り悩まされた腰痛が、私の院で行った一回の鍼治療で良くなった体験から、膝にも同じ効果を期待されていたようです。
三回鍼治療をしましたが、三日から四日程度の除痛効果しかなく、当然ながら患者さんには満足してもらう事ができませんでした。
整形外科を受診→レントゲン撮影→膝の内側の軟骨が減った事が痛みの原因と言う診断を下され、そのまま転医されました。
その日以来久しぶりにお見えになりましたので、その間の経過を聞かせていただきました。ヒアルロン酸注射を6回行い、インソールの作成。しかし、どれも期待した効果がなく、反対の膝や腰まで痛くなってきたので、また治療に来られたそうです。
医師には、正座の禁止を指導され、それを忠実に守った結果、五ケ月前は出来ていた正座が全くできなくなっていました。しきりに、内側の軟骨が軟骨がと仰ります。それだけ、画像診断によるインパクトは強烈ですし、世間で一般的に言われている、軟骨のすり減りが痛みの原因と思うのも仕方ありません。ましてや、白衣を着て立派な施設で診断を下す医師の言葉に、疑問を持つ方のほうが圧倒的に少ないのは言うまでもありません。
この患者さんには、MPSの事や、痛みと構造は分けて考える事。軟骨には痛みを感じる神経がないこと etc時間を割いて精一杯お話しながら、接して来たつもりです。また、治療に来ていただけると言う事はありがたい事ですが、更に構造異常の事を刷りこまれているでしょうから、もう完全に馬の耳に念仏でしょう。
私は構造と痛みが、全く関係がないと言っているのではありません。著しい構造の変化は、機能の失調を招き、永続的な痛みの要因になっても不思議ではありません。医師の診断、治療、アドバイスを忠実に守った挙句、痛みが改善しないだけでなく、膝の機能は失調し、QOLの低下を招いています。
私のような治療家のところに痛みを訴え来院される患者さんは、m_chiro先生のブログ記事にあるように、何であれMPSは混在する訳ですから、それを最初にどうにかする方法を取るべきだと思います。
http://mchiro.exblog.jp/15969601/
医師はMPSの教育を受けてないから仕方がないのでしょうか?鍼灸師や柔道整復師、コメディカルの面々もMPSの教育を受けていないのは同じだと思います。
臨床の現場では、習った事と違う事が起こる事など、医療に携わる者なら誰もが経験すると思います。まあ、そんな事もあるかとやり過ごすのか?その時にどう考え行動するかの差ではないでしょうか?高い医学書を買わなくても、簡単にネットで情報が手に入る時代です。結局、最後は診る方も診られる方も、人間力が試されるのかもしれませんね。
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