半年くらい前から、何のきっかけもなく徐々に腰から臀部の痛みが増してきて、MRI検査の結果で、椎間板ヘルニアの診断。
ブロック注射も数日しか効果なく、百メートル歩くのが精いっぱい、仰向けで眠れないと言う状態で来院された、 20代前半の男性の症例です。
時折、患者さんに体の中で鍼がどのように動いているのか確認してもらいながら、エコーガイド下でトリガーポイント鍼灸を行いました。
中殿筋の後部仙骨付近に一番感作された部分があり、他の殿筋や腰部、腓骨筋など赤いマークのところを四回治療したところ、症状が寛解と呼べる状態にまで良化したので、略治とした症例です。
椎間板ヘルニアの治療例⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/category/case_report/herniated-disk
★下の動画は、エコーガイド下でのトリガーポイント鍼のイメージであり、今回の症例と下の動画は関係ありません。
カテゴリ:首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2016年01月06日(水) 07:22
硬式野球部に所属する高校生が、去年の暮れも押し詰まってきた頃に、インターネットで検索され、来院されました。
主訴は右腰の痛みで、去年の夏頃に徐々に痛みが強くなり、病院を受診したところ、椎間板ヘルニアからくる痛みと言う診断で、安静を指示されたそうです。クラブを休んで安静にしても痛みに変化がないので、近所の治療院に毎日のように通院して、腰に電気をあて手技を加えてもらっていたそうです。治療直後は楽になるが、次に日には、元に戻ると言うお話でした。
筋力検査、深部反射は異常なし、腰椎分離症など、除外しておかなければいけない疾患の検査は、すでに済んでいたことから、治療を開始しました。
右の腰が痛いと言う事でしたが、動作分析や触診から判断すると、右の中殿筋の後縁部に訴える痛みの原因があるように思えました。
そこを中心に施術をしたところ、治療直後から、運動時の痛みがほぼ消失し、略治とした症例です。
カテゴリ:首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2015年01月14日(水) 14:15
首の椎間板ヘルニアと診断された、50歳台の男性の患者さんが、右肩甲骨の内側縁から右上肢、右前腕にかけて激しい痛みを訴えて、知人の紹介で来院されました。
問診では、特に思い当たる原因も無く、しいて言えば、仕事柄パソコンをよく使うので、最初は、肩が凝っているのか程度に考えていたそうです。
そのうち治るだろうと放っておいたら、痛みは良くなるどころか、腕の方にまで広がって来たそうです。
深部反射や触圧覚、筋力検査で異常が見当たらなかったので、筋・筋膜性疼痛症候群による痛みを最優先に考え治療に移りました。
この方の場合、棘下筋のトリガーポイントが、訴えられる痛みと大きく関係していたようでした。
約一ケ月の間に、トリガーポイント鍼を五回行った時点で、寛解と呼べる状態まで良化しましたので、略治とした症例です。
※白いマークが治療をした棘下筋のトリガーポイントです。棘下筋のトリガーポイントは、上記の患者さんの訴えのように、遠く離れた前腕の伸筋群にまで痛みを飛ばすことがあります。
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ebara / 2014年11月07日(金) 13:13
椎間板ヘルニアの手術をしても痛みが取れないと言って、来院された20歳代男性の患者さん。左腰から左臀部、左大腿にかけて強烈な痛みを訴えられます。
世間では、坐骨神経痛と呼ばれる痛みです。痛みを止めるために処方された、ロキソニンもリリカも、全く効かないと訴えられます。
いつものように、深部反射や徒手検査を行いましたが、異常所見は見つかりませんでしたので、筋・筋膜性疼痛症候群、筋痛症と判断し、トリガーポイント鍼治療を開始しました。
初回の臀部の外旋筋群の治療で左大腿の痛みは消え、その後は、腰の痛みだけとなりました。
最終的に一月半の間に五回の治療で寛解と言える状態になったので略治とした症例です。
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ebara / 2014年09月23日(火) 19:00
50代女性の患者さんが、腰の椎間板ヘルニアの痛みを訴え、知人の紹介で来院されました。
主訴は、1年以上前から続く、右の臀部や脛にかけての痛みです。
座位で症状が悪化するそうで、整形外科を受診し、MRI等の検査の結果から、椎間板ヘルニアが痛みの原因と診断され、ブロック注射や飲み薬や湿布が処方されたそうです。
しかし、どれも効果を感じられなかったと言うお話でした。
それとは別に、鍼治療や民間療法も受けたが、1日くらいは痛みがマシになるかな~と言う感じだったそうです。
私は、徒手検査、深部反射等に異常所見がないことから、筋・筋膜性疼痛症候群の痛みではないかと判断し、トリガーポイント鍼治療を週に2回のペースで治療を開始しました。
主に股関節の外旋筋群と下腿の伸筋群に活性化したトリガーポイントが見つかりました。
患者さんのお話では、最初の数回は、痛みに大きな変化は見られなかったが、治療を開始して、10日過ぎ辺りから痛みが軽くなっていることを自覚できるようになったそうです。
最終的に、1ケ月半の間に8回のトリガーポイント鍼を行い、痛みが気にならなくなるまで寛解しましたので、略治とした症例です。
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ebara / 2014年09月22日(月) 07:40
今月の初旬に、20歳前半の男性の患者さんが来院されました。主訴は、左の臀部から脛にかけて痛く、足首に力が入りにくいというものでした。
今回のような症状は、これが初めてではなく、高校生のころから、同じような症状を年に何回か繰り返しており、病院では、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛と診断されているそうです。
足首の背屈力は、健側と比べやや低下していましたが、深部反射や触覚検査には異常がなく、筋・筋膜性疼痛症候群による痛みと筋力低下ではないかと判断しました。
臀部は梨状筋を中心とした股関節の外旋筋に、下腿は長趾伸筋を中心に、週に二回のペースで、4回のトリガーポイント鍼治療を行いました。
症状が、その都度良化している事を確認。お盆休み明けに、5回目の治療に来院された時には、痛みもほぼ無くなり、足首を背屈する力も正常に戻っていましたので、略治として治療を終了した症例です。
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ebara / 2014年08月29日(金) 08:36
40歳代の女性の患者さんが、右の首から肩甲骨の内側縁、前腕伸筋群の痛みやシビレを訴えて来院されました。
痛みやシビレは、半年位前より起こり始めたそうです。
うがいをするように首を後屈する動作や、重い台車のような物を押すときに症状が悪化。
近くの整形外科を受診しレントゲンや、そこからの紹介で大きな病院でMRI検査をした結果から、首の椎間板ヘルニアが痛みとシビレの原因であるが、手術するほどの大きな問題は無いと診断されたそうです。
痛み止めの注射と牽引、出された湿布を貼ったり、リリカ、ロキソニンを飲んで様子を見るも、症状はよくならず悪化。
私の院に来られた時には、夜に痛みのために何度も目が覚めるような状態でした。
深部反射や筋力検査、触覚などに異常がないことや病的な反射も無いことから、作業関連性筋痛症ではないかと判断し、治療を開始しました。
約1ケ月の間に5回の施術を行いました。最後に来院された時には、指先のシビレはやや残るものの、痛みは気にならないくらいまで寛解。
夜も、痛みで目が覚めることなく、ぐっすり眠れるようになったと言うことでした。
遠方からの来院ということもあり略治とした症例です。
赤いマークは、初診時に患者さんが訴えておられた痛みシビレの部位
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ebara / 2014年08月06日(水) 07:16
50歳代の男性の患者さんが、強烈な右の殿部から脚の痛みを訴えインターネットで検索され来院されました。
原因もなく、私の院を受診する1週間ほど前から痛みが出て、近くの病院を受診。椎間板ヘルニアによる痛みなので、安静にしていれば治るからと座薬と湿布が処方されたそうです。
痛みは楽になるどころか、どんな体勢をしても、すぐに強烈な痛みが襲ってきて、睡眠もできない、食事も取れず、1週間で数キロは痩せた。
毎日、痛みを少しでも楽にしてもらいたくて病院へ行っても、痛みを止める点滴をしてくれるだけ、点滴は全く効かない上に、同じ体勢をとっているだけでも辛いと、悲痛な訴えをされます。
結論から言うと、股関節の外旋筋と半腱様筋、半膜様筋の活性化したトリガーポイントが、原因でした。
1回目の治療直後は、大きな変化はありませんでしたが、三日後に来院された時には、痛みは4割ほど楽になり、なんとか睡眠もできるようになったと言うお話でした。3日に1回のペースで、トリガーポイント鍼をしました。4回目の治療に来られた時には、ほぼ痛みは無くなり仕事に復帰されていました。約10日の間に、4回のトリガーポイント鍼で痛みは消失しましたので、椎間板ヘルニアによる痛みとは考えにくい症例でした。
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ebara / 2014年04月23日(水) 15:43
50歳代の男性の患者さんの症例です。
一年前に強烈な足の痛みとシビレに襲われ、治療するもよくならず、椎間板ヘルニアの手術を受けられたそうです。
術後は強烈な痛みは取れたそうですが、しびれは取れず、最近では椅子に座っているとすぐに痛みやシビレが強くなると訴え、わざわざ隣県から来院してくださいました。
殿部、ふくらはぎを中心にトリガーポイント鍼を週一回の頻度で、その都度やり方を変えながら三回施術をしました。
一回目の治療後から経過がよく、二回目の治療後からは座っていても、ほぼ痛みを感じる事がなくなった症例です。
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ebara / 2013年04月12日(金) 15:49
30歳代前半の女性の患者さんの症例です。
テニス歴が長く、5年くらい前の競技中に、腰から脇腹にかけて電気のような激痛が走ったそうです。
その時の痛みは、放置していればよくなったそうですが、その頻度がだんだん多くなり、最近では激痛が走ると息もしにくくなり、痛みが殿部からふくらはぎにかけて痛むようになったそうです。
病院を受診したそうです。MRI検査の結果で、第1~第2腰椎の間に巨大な椎間板ヘルニアがあり、それが原因と診断されたそうです。
画像で写し出されたヘルニアは、あまりにも巨大で、これだけ巨大だから痛くて当然だねと言う言葉に、今後は、競技が続けていけないかもしれないと、大きなショックを受けたそうです。
この患者さんの場合、右の腸肋筋の外縁の上部(肋骨の際)に大きな筋硬結がありましたので、そこをメインに殿部、下肢、腹筋、かばっている為に背部も痛くなると言うお話でしたから、その都度やり方を変えて治療をしました。
この患者さんは、痛みを強烈に訴えられるのですが、鍼での応答が出にくく、まさに探し当てると言う表現がぴったりの患者さんでした。
うまく探さないと、反応しているところはないので、心因性と片づけられていたかもしれません。
不安傾向も強かったので、特別なセッションに時間を割いたので、10回程かかりましたが、無事によくなって競技に復帰されました。
カテゴリ:首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2013年04月10日(水) 08:23