私の鍼治療は、機能不全の状態にある筋肉を出来るだけ再生させるイメージで行っています。
機能不全になった筋肉とは、一言で言えばうまく伸び縮みできない状態です。それを筋硬結と言います。
初期のトリガーポイント鍼の考え方は、筋硬結の周囲に出来たトリガーポイントがターゲットのようでした。
筋が伸びるには、酸素(O2)とアデノシン三リン酸(ATP)が必要になります。
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)は、筋の病変ですから、病変を回復しなければ治療効果は長持ちしないように感じます。
そう考えれば、計画的に機能不全に陥った筋肉に傷を付けることは、理にかなっています。
傷を付けると言うと、痛いイメージを持たれるかもしれませんが、気持ちいい~と仰る方が殆どですから、痛いと言うことではありません。
この感覚は、他の言葉で表現することが出来ないのが残念です。
ビニール紐を広げた状態=筋線維が固まって、うまく動けない状態の筋硬結のイメージ。
トリガーポイント鍼で、筋の塊が解けて機能を取り戻したイメージ。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2013年04月19日(金) 08:05