痛みに対してのブログは、すごく久しぶりの投稿になります。
ケガをした時のような鋭い痛みや、やけどのような痛みを伝える神経のルートが別に存在しますがですが、われわれを悩ます腰痛や膝痛などの鈍い痛みは、c繊維の先にあるポリモダール受容器から電気信号となって脳に伝えられ痛みと認知されます。
このような痛みを侵害受容性疼痛と呼びます。
痛みの信号は末梢から中枢に向かいますが、患者はヘルニアの痛みを押さえつけられた神経より末梢で訴えます。
椎間板ヘルニアの痛みは、飛びでた椎間板が神経を押さえつける事が原因と言われていますが、神経線維の途中に電気信号を発する受容器は存在しません。
イレギュラーな形となって、神経線維の途中から痛みの信号が発せられているという事になります。
このようなイレギュラーな状態を異所性発火と呼びます。
トリガーポイント鍼灸は、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛と呼ばれる痛みに対して、腰臀部、下肢にできた活性化したトリガーポイントを施術して痛みの緩和を狙います。
これは、患者が訴える脚の痛みやシビレが、現実に腰臀部や下肢の筋肉にあった事を意味します。
しかし、椎間板ヘルニアの痛みを異所性発火で説明しようとすると、患者が訴える脚の痛みやシビレが現実に腰臀部や下肢の筋肉にあっては説明がつかなくなります。
神経線維の途中から出た痛みの信号が、イレギュラーで出ていると言うことになるのですから、筋肉の治療でよくなるはずはありません。
先日、猛烈な下肢痛で整形外科とペインクリニックで椎間板ヘルニアと診断され治療を受けていたが改善せず、当院をインターネットで見つけた患者さんが受診されました。
トリガーポイント鍼施術数回で寛解に至りましたが、痛みに伴う鬱症状や不眠で心療内科を受診した際に、あなたの痛みの原因は椎間板ヘルニアではなく、筋膜性疼痛症候群です言われた事をヒントに、インターネット検索をして当院を見つけ出したそうです。
同じ症状でありながら、整形外科と心療内科の医師の診断がまったく違うことを見ても、椎間板ヘルニア=痛み・シビレ説は、考え直さないといけない時代に入っているのではないでしょうか?
参考記事、心療整形外科ブログ記事⇒https://junk2004.exblog.jp/30841771/
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2021年11月29日(月) 08:56