筋膜性疼痛症候群(MPS)による痛みを、放置していても取れないコリと分かりやすく説明する医師がおられます。
放置していても取れないコリのメカニズムは、まだまだ分かっていません。
しかし、トリガーポイント鍼で患部の血流を増やす、小傷がついた部位は線維芽細胞がコラーゲンを増やし、組織の潤いを作ってくれる現象は、放置していても取れないコリへの有効な施術方法である事は間違いありません。
それ以外に、慢性痛と呼ばれる痛みは体を動かす事が重要です。
人間20歳を過ぎると徐々に筋力は落ちていきますが、多くの人はこれを自覚しませんし、そんなものだと受け入れています。
筋力をUPする事は、重力の中で生きる上でとても重要になります。
また、筋肉が体の多くの熱を作る訳ですから、代謝もあがります。
座位や立位で腰が痛くなるが、横になると楽になるような痛みは、言い換えれば重力から解放されると楽になる痛みです。
重力に抵抗できるのは筋力ですから、このようなタイプの痛みは筋力UPするような運動を取り入れるべきです。
プールで歩くような有酸素運動は、運動で得られるメリットはありますが、たいした筋力UPにはなりません。
効率よく筋力UPを目的にするならば、最大の負荷を筋肉にかけないといけません。
ここで言う最大負荷とは、せいぜい10回程度のウェートしかあげられないような強い負荷の事を言います。
このような運動は、必然的に無酸素運動のような状態になりますから、キツイ運動になります。
重量挙げの選手がウェートを挙げるのを辞め、ひたするプールで歩くトレーニングに切り替えた場合、確実に筋力がダウンすることは誰もが理解できるはずです。
なかには筋力UPにならず、スポーツ障害を引き起こすような運動になっている場合もありますので、注意が必要です。
姿勢が云々と言う施術家は多くいますが、そもそも姿勢を維持する筋力が弱化していると言う視点が無ければ、姿勢矯正の効果が長く続かないのは当たり前です。
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カテゴリ:治療室こぼれ話
ebara / 2021年06月15日(火) 09:13