運動器の痛みの多くが、構造破綻モデル(ヘルニア・半月板損傷など)と考えられ、MRI、CT、レントゲンなど最新の機械を使って、痛みの原因を探り、それを修復したり、取り除くことで、除痛しようと考えています。
機械が進歩しても、痛みを抱える人が増え続けていることは、大きな社会問題です。
筋膜性疼痛症候群(MPS)と考えられる痛みは、MRI、CT、レントゲンを使っても見つけることが出来ません。
痛みは複雑系ですが、筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療だけで事足りるケースも多々あることでしょう。
しかし、ありふれた筋膜性疼痛症候群(MPS)と言う痛みは、医療従事者の多くが知らず、他の疾患と誤診されているケースがあります。
MRI、CT、レントゲンで異常を指摘されると、不安が大きくなり、最初は、簡単治療で事足りた痛みでも、図の左のような経過を辿る事可能性が大きくなります。
当院では、ありふれた筋膜性疼痛症候群(MPS)の痛みの情報発信に力を入れています。
患者自身が痛みを知る事で、不安が和らぎ、痛みに立ち向かう勇気が湧けば、良循環を起こし、右図のように回復をしていくでしょう。
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2018年04月19日(木) 08:13