腰痛や首痛の原因は、骨盤や背骨の歪み。
膝や股関節の場合、骨の変形や軟骨のすり減り。
このように思っている方が殆どでしょうし、実際、病院に行くとそのように説明を受けます。
しかし、これだけ、CTやMRIなどの検査装置が普及し、治療方法が進歩しても、一向に運動器の痛みを訴える方が減らない現実があります。
最近では、長引く痛みは、安易に脳の問題とされ、向精神薬などの投与が漠然と続いている場合があります。
もちろん、痛みと脳の関係は切り離せませんが、痛みは複合的なものです。
構造、脳、筋肉(筋膜)etc どれか一つが原因で、それを手術で取り除けば、痛みが止まるなどと単純ものではありません。
言い換えれば、痛みが複合的な要素の絡み合った状態ですから、背骨の歪みや骨盤の歪みなどの、構造の問題を強く意識してしまう方が危険です。
こちらの、NHK腰痛スペシャルも参考になります。
腰痛への「恐怖」や「不安」が痛みを悪化させることが最近の研究で分かってきています。
そこで番組では専門家とタッグを組み、映像を使った「恐怖克服法」を考えました。
その方法とは、腰痛への対策法をテーマにした「映像」を見ること。
正しい知識をつけることで無用な恐怖や不安が減れば、腰痛が改善する効果が期待できます。
番組では3か月以上長引く腰痛にお悩みのかた175人に映像をご覧いただいた結果、およそ4割の方で改善効果が見られました。
http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/a01.html
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2017年05月18日(木) 07:49