テレビで、武田鉄矢さんが、神経障害性疼痛の薬のCMに出ているのを見たことある方も多いと思います。
そのCMのお薬が、プレガバリン、リリカと言う方が馴染みあるかもしれません。
リリカは、坐骨神経痛にも使われていますが、このほど、効果がないと言う論文が発表されました。
(文中 最下段参照)
当院にも、リリカを処方されたが効果が無い、と言って来院される方が、沢山おられます。
リリカが効かない、坐骨神経痛でも、当院での施術を丁寧に行えば、良くなる方がたくさんいますから、坐骨神経痛と呼ばれる痛みの多くは、神経が関係する痛みでは無く、筋膜のトラブルが原因であると考えられます。
TMSジャパンのMLより
■プレガバリン、坐骨神経痛に効果なし
坐骨神経痛患者207例を対象に、プレガバリンの疼痛軽減効果を無作為化プラセボ対照試験で検証(PRECISE試験)。
投与8週時における10段階評価(スコアが高いほど痛みが強い)
による平均未調整下肢痛スコアは、プラセボ群の3.1に対しプレガバリン群は3.7と両群で差はなかった
(調整平均差0.5、95%CI -0.2 – 1.2、P=0.19)。
有害事象発生数はプレガバリン群が227件で、プラセボ群の124件に比べて多く、特にめまいが多かった。
【原文を読む】
Mathieson S et al. Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica. N Engl J Med. 2017 Mar 23;376(12):1111-1120. doi: 10.1056/NEJMoa1614292.
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1614292
カテゴリ:医療情報
ebara / 2017年04月25日(火) 07:37