骨盤や背骨の歪みが痛みの原因との説明を受けて、治療計画を立ててもらい、しばらく施術を行ってきたが、効果が無い、逆に悪くなったと行って来院される方がおられます。
歪みが痛みの原因と言う説は、昔から言われ続けているので納得しやすいですし、最近では、姿勢分析アプリのようなもので、見える化できてしまうので、そう説明されれば納得してしまうでしょう。
矯正治療をする側からすると、トリガーポイント療法のように手間暇がかかる治療ではなく、瞬時に終われるメリットがあり、患者をたくさん施術することができるので、うまく行くと収益増に繋がります。
私も昔は、患者さんにレントゲンを撮ってきてもらい、骨盤や背骨の歪みを分析し矯正を行ってきました。
歪みがマシになっても痛みに変化ない人、歪みに変化なくても痛みが取れる人がいました。
つまり、歪みが治れば、痛みはよくなると言いつつ施術していましたが、実際には、痛みと歪みを結びつけるには無理がありました。
何より、世界中の研究において、痛みと骨格の歪みの関係は、科学的には証明できておらず、時代遅れの理論となっています。
現に、多くの側弯症の人の悩みは、痛みではありません。
施術を受ける患者さんは素人ですから、歪みが痛みの原因と言われれば、なるほどと納得されるかもしれませんが、歪みに拘るあまり、痛みを強化する恐れがありますから、注意が必要です。
カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2017年04月18日(火) 07:59