腰痛の対処法で最悪なのは、安静にすることです。
痛くても、動かせる範囲で動かすことが、治癒への近道となります。
目から入る情報はインパクトがあり、信じ込みがちですが、背骨や骨盤の歪みと腰痛との因果関係は、科学的に何一つ証明されていません。
証明されていないにもかかわらず、レントゲン、MRI、姿勢アプリなどを見せられ、歪みが腰痛の原因と言われ、不安を煽られていた患者さんを診る機会が多々あります。
痛みは複雑ですが、活性化したトリガーポイント、筋膜などの軟部組織と呼ばれる物を、しっかり治療するだけで事足りる腰痛はたくさんあります。
安静にすることなく、背骨や骨盤の歪みやが痛みと無関係であることをしっかり理解し、不安を煽られないように知恵を持ちましょう。
TMSジャパンのMLより
■急性または再発性腰下肢痛に対する治療としての安静臥床(2~7日間)は、疼痛緩和・回復速度・ADL(日常生活動作)改善・欠勤日数という点で、プラシーボや通常の活動より効果がない(★★★)。http://amzn.to/Hk8veA
■腰痛患者100名と健常者100名を対象に腰部X線写真を比較した研究では、両群間の腰仙移行椎、脊椎辷り症、潜在性二分脊椎、変形性脊椎症の検出率に差は認められなかった。画像検査による脊椎の異常所見は本当に腰痛の原因か? http://1.usa.gov/lCMbXb
■腰痛患者200名と健常者200名のX線写真を比較した結果、脊椎辷り症、腰仙移行椎、潜在性二分脊椎、椎間狭小、変形性脊椎症、脊柱側彎症、前彎過剰、前彎減少、骨粗鬆症、シュモール結節、圧迫骨折、骨盤傾斜の検出率に差はない。http://1.usa.gov/jb0ly3
下の動画は、エコーガイド下筋膜リリース鍼の様子です。
画面矢印の先が動きますが、鍼で筋膜をリーリースしている様子が伺えます。
★全ての患者様に、エコーガイド下筋膜リリース鍼を行うわけではありません。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2016年04月13日(水) 08:45