首のつけ根や肩または背中にかけて、凝ったり鉛が張ったような感じや痛いなどの感じがします。
酷い時には吐き気や頭痛を伴い、寝込まなければならない事もあります。
原因としては、色々な要因が重なっていることが多く、ストレスやPC作業、近年では長時間のスマホなども大きな影響があると言われています。
肩こり原因の多くは、レントゲンやMRIなどの画像に写る骨や椎間板の問題ではなく、筋肉の機能不全、トリガーポイントが大きな問題と考えられます。
肩こりによる症状は、トリガーポイント療法で充分良くなる可能性があります。
ただし、トリガーポイントの治療には悪くなっている筋肉や腱を見分ける技術、関連痛の理解がないと的確な治療が行えず、痛みなどの症状はなかなか良くなりません。
また、関連痛が生じると痛みを感じているエリアの筋肉にも新たなトリガーポイントが発生します。
新たなトリガーポイントの発生によって、複雑な痛みの構図が出来上がります。
当院では、筋膜性疼痛症候群(MPS)の考えに基づき、悪くなっていると考えれる筋肉、専門用語で罹患筋(りかんきん)と呼びますが、それを見つけ出し、罹患筋や腱の中にできたトリガーポイントを治療します。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、この部分の治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
ebara / 2016年04月07日(木) 18:08