はっきりした原因もなく、頭頂付近(画像のピンクの部分)に暖簾が触れるだけでも痛みが走るので、医科を受診。医科では、後頭神経痛?ではないかと言われただけで、薬も検査も患部に触れられることもなく、しばらくしても痛みが続くなら、MRI検査でもしましょうと言われ、そのまま帰されたそうです。
ギックリ腰を起こした時に、私が行ったトリガーポイント鍼がよく効いたのを思い出して、頭の痛みにも効果がないかと来院された高齢の患者さん。詳しく聞くと、頭痛が起こる二日くらい前から、異様に首筋が凝り、その後、首の凝りがマシになった頃から頭痛が起こったそうです。
頭痛と言っても、表皮の痛みのようですが、念のためにレッドフラッグの取りこぼしがないように、問診や徒手検査は慎重に行いました。後屈してもらうと、右側の頚部の筋肉がうまく機能していませんでしたので、後頭下筋群を重点的に、最長筋、半棘筋、肩甲下筋もあわせて治療しました。その場で痛みは楽になりましたので、後頭神経痛ではなく、単なるMPSと思われる症例でした。(診断ではなく判断)
後頭神経痛で検索すると、脳神経外科のサイトでさえ、矛盾だらけと思えるような内容を羅列していますから、多くの患者さんは、頭の神経が押さえつけられているから痛む。それを疑う事もないでしょうね。手のみ数分の治療で取れる痛みなのに。。。