トリガーポイント鍼三回終了時の患者さんの様子です。バス停まで休む回数が半分以下に減った。激痛は全く起こらない。痺れは残っているが、治療前に比べると随分マシ。ここまでは、よくあるお話しですが、今まではトイレにすぐ行っていた(瀕尿)が、その回数が大きく減った。足元がいつも冷たく、すぐに暖房が必要だったが、今は足がポカポカして暖房がいらなくなったそうです。殿部のトリガーポイントを処理すると、主訴以外に、このような症状が改善することも珍しくもありません。何より、この患者さんは前向きです。
脊柱管狭窄症と言う病気を、以前は常に気にしていたけれど、私の話を聞いてから、気にしないように心がけている。久しく遠ざかっていたゴルフに行ってみるとも仰っていました。
痛みを常に感じている脳は、マイナスの学習をしているようなものですから、筋肉(末梢)の治療で、症状が少しでもよくなる事は、ある意味プラスの脳内学習だと思います。筋肉(末梢)の治療は、可塑的変容してしまったソフト(中枢)への介入にもなると考えます。同時に、患者さんに、その事を意識してもらう事は、とても重要な事だとも思います。
カテゴリ:症例報告 ,坐骨神経痛 脊柱管狭窄症
ebara / 2011年12月05日(月) 07:34