医師以外に診断権はありません。
しかし、トリガーポイント鍼灸だけでなく、人の身体を触る臨床の現場では、その都度、目の前の患者さんが訴える症状が、禁忌症、自分の治療の守備範囲であるのかどうかを判断しなければいけません。
残念ながら、禁忌症や適応症などを気にせず、実際に治療に入る治療家が存在するのも事実です。
治療家は、治療がうまくなっても、自分の身体を満足に治療することはできません。
もし、自分の身体を治療してもらう場合、禁忌症や適応症などを気にせず治療に入る方に診てもらいたいですか?
自分の答えがNOにもかかわらず、患者さんには、そのような物を提供しようとしないなら、おかしくないですか?
答がNOならば、テクニックばかりに目を向けず、視野を広げる訓練が必要だと思います。
下に紹介する、THE整形内科と言う本は、筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会に所属される医師も分筆されている本です。
病院や医院、治療院、施術院と呼ばれるところに来られる患者さんの多くは、何かしらの痛みを訴えて来院されることが多い事しょう。
筋膜性疼痛症候群(MPS)の事も書かれていますし、禁忌症や適応症、頭に入れておきたい疾患 etc がわかりやすく掲載されています。
人の身体に触る仕事をされる方にとって、とても参考になる本です。
カテゴリ:読書
ebara / 2015年05月11日(月) 07:42