中学生の女性の患者さん。短距離の選手で、選抜の強化選手です。
最初は、殿部の違和感だけだったものが、痛みを我慢しながら無理に練習を重ね、記録会に出ている間にハムストリングまで突っ張るようになってきました。本人とご家族の希望で、鍼治療を試してみたいと言う事でした。
運動考察としては、股関節の外旋で痛みがでます。
外旋筋の中でも、梨状筋は坐骨神経痛と呼ばれる症状を出す筋肉として有名です。しかし、梨状筋を鍼で探索しても、感作部位は見つかりません。結局、小殿筋の上部、大殿筋の大腿骨の停止部に感作されているポイントが沢山みつかりました。外旋時、股関節に外転、伸展が加わったのかもしれません。
次の日来院された時の話では、鍼治療を受けた日は患部が少し重だるかったが、次の日はすごく楽で練習も問題なく出来、自分でもビックリするほどの効果だっと言うお話しでした。