小さなころから、クラシックバレーを本格的に習っている10代の女性の患者さん。
土踏まずが痛くなったと言って、数年ぶりに来院されました。世間一般では、足底腱膜炎と呼ばれる病態でしょうか?
バレーコンクールで表彰され、この秋からヨーロッパに留学する事が決まっているそうで、練習も毎日遅くまで行っているそうです。バレーの事はよくわかりませんが、知る限りでは、足首の底屈、背屈が強要されます。当然、それ以外にも大腿や殿筋、体幹の筋肉も大きく関与します。
保護者の方は、市内では誰でも知っている大きな病院の整形外科に勤務される看護師さんです。娘さんに痛みが出ると、私のような代替医療家を頼りにしてくださります。
本当に、ありがたい事です。
トリガーポイントの関連痛パターンでは、写真のような腓腹筋の内側頭になりますが、私は関連痛パターンを参考程度にしか使いませんから、下腿の伸側と屈側の両方にアプローチしました。
二回目の来院時は、主訴の土踏まずの痛みは全て取れたが、今度は痛みが下腿をあちこち移動すると言う訴えでした。特に動作で痛みが変化すると言う事はないようです。
細かく診ていくと前脛骨筋の脛骨付着部に沢山の感作部位がありました。足裏に痛みを出す関連痛パターンである、下の画像の腓腹筋の内側頭にも感作部位がありました。オーバーユースの兼ね合いはあるでしょうが、同じような治療計画で良くなる感じです。
下の図は土踏まずの関連痛パターンです。
私個人の考え方としては、あまり関連痛パターンに拘らず、想定した筋肉を大きくカバーしながら、最終的に悪い部分を絞っていく方が手っ取り早いように思います。
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