今月の初旬に、何をした覚えもなく、口を開けようとすると左顎に痛みが走り、それ以上は、口を大きく開けることが出来なくなった20歳代前半の男性が来院されました。
この方は、最初に口が開けられなくなった時に歯科へ行き、顎関節症なので、しばらく噛み合わせの治療をしながら様子を見て、改善しなければ口腔外科を紹介しますと言われたそうです。
しかし、口が大きく開けられず噛み合わせの治療も出来ないので、インターネットで検索されて受診されました。
来院時は、口を開ける動作でだけでなく、下顎を前に引き出す動作も全くと言ってよいほどできませんでした。開口に関係する筋肉だけでなく、口を閉じるための拮抗筋も同時に治療をしました。具体的には、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋、顎二腹筋の中に出来たトリガーポイントも同時に、1番鍼と言う細い鍼での治療を行いました。
一回目の治療で、下顎を前に引き出す事は、すぐに出来るようになり、口も完全に開けることはできませんでしたが、開口時の痛みが少し残る程度になりました。同じ治療を二回行った時点で、来院時の主訴は寛解しましたので、略治とした症例です。
カテゴリ:その他の痛み
ebara / 2014年08月22日(金) 08:27