80歳代の女性の患者さん。もう随分長いおつきあいです。
すごく、自分の身体について繊細な方で、いつも検査の結果の評価を医師だけでなく、私に聞いてこられます。先日も来院された際に、2日程前に歩いていると心臓がビクッとなって、胸が痛くなったと仰ります。それが何回か続いて、心臓が止まらないか不安だとも仰ります。症状が出たのはその日だけだったそうで、特に息苦しいなどの症状はなかったそうです。
誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方のP133に不整脈とTPにつての記述があります。
患者さんの性格傾向や、色々な検査結果のデーターを聞かせてもらっているので、TP関連症状を疑い、大胸筋ではないですが赤いマークの部分。
胸骨と右肋骨下接合部、やや右よりを探ると、著名なジャンプサインがありました。そこを虚血圧迫法を用いて直接リリースしました。今日来院された際には、ジャンプサインも消え、訴えられた症状も一切でていないと言う報告を受けました。
もちろん、安易にTP,MPSと考えずに、気になる点があれば除外診断を優先してもらうのは、言うまでもありませんね。訴えられた症状がTP関連症状だったのか?
長年の信頼関係が効を奏した(プラセボ)かは分かりかねますが、備忘録として書き留めておきます。
カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状
ebara / 2010年07月08日(木) 12:17