50歳代の男性の患者さんが、強烈な右の殿部から脚の痛みを訴えインターネットで検索され来院されました。
原因もなく、私の院を受診する1週間ほど前から痛みが出て、近くの病院を受診。椎間板ヘルニアによる痛みなので、安静にしていれば治るからと座薬と湿布が処方されたそうです。
痛みは楽になるどころか、どんな体勢をしても、すぐに強烈な痛みが襲ってきて、睡眠もできない、食事も取れず、1週間で数キロは痩せた。
毎日、痛みを少しでも楽にしてもらいたくて病院へ行っても、痛みを止める点滴をしてくれるだけ、点滴は全く効かない上に、同じ体勢をとっているだけでも辛いと、悲痛な訴えをされます。
結論から言うと、股関節の外旋筋と半腱様筋、半膜様筋の活性化したトリガーポイントが、原因でした。
1回目の治療直後は、大きな変化はありませんでしたが、三日後に来院された時には、痛みは4割ほど楽になり、なんとか睡眠もできるようになったと言うお話でした。3日に1回のペースで、トリガーポイント鍼をしました。4回目の治療に来られた時には、ほぼ痛みは無くなり仕事に復帰されていました。約10日の間に、4回のトリガーポイント鍼で痛みは消失しましたので、椎間板ヘルニアによる痛みとは考えにくい症例でした。
カテゴリ:首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2014年04月23日(水) 15:43