耳鳴りは、耳鼻科でもこれと言った治療方法がないまま、放置されてしまう場合が多いのではないでしょうか?
40歳代男性の患者さんが、奥歯を力強く噛みしめると、音が変化すると言って来院されました。噛みしめるときの筋肉、咬筋や側頭筋、などが大きく関与していると思われます。咬筋と側頭筋に鍼をして様子を見てもらいました。今日再来されましたが、耳鳴りは気にならない程になったそうです。顎二腹筋、斜角筋など側頸部の筋肉も重要でしょう。
もちろん、耳鳴りの多くは難治性のものが多く、特に聴力の低下を伴う耳鳴りには、あまり期待は出来ないかもしれません。ただ、リスクの殆どない治療なので、私のように噛みしめて音に変化があるようなタイプの耳鳴りでお困りの方は、一度試してみられてはいかがでしょうか?
カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状
ebara / 2010年06月17日(木) 12:10