昨日、高いところから飛び降りた後、徐々に痛みが酷くなったと訴えて来院された、40歳代の女性の患者さん。
患部の圧痛、腫脹、熱感、内出血などの所見無し。歩くと赤い印の辺りが、痛いような詰まるような感じと仰ります。ある方向に動かすと症状が悪化する訳では無いようです。
器質的な問題でなくソフト系のトラブルと思えました。足根間をさぐると、地五会付近の反応が強く、脛のほうに響く感じがあるようです。
そこで、直接灸を4壮して歩いて貰ったところ、痛みはかなり改善。脛に関しては、陰陽交差で孔最に1番鍼にて雀啄刺激。同時に、地五会と孔最にバイオイエロー固定。再度歩いてもらうと脛の張りは随分と楽になったと仰ります。
まだ、少し違和感があるようなので探っていくと、解谿付近になんとも言い難い心地よいポイントがありました。ここを刺激しながら足首を他動的に動かし再度歩いて貰ったところ、症状の大幅な改善が見られたので、治療を終了しました。
追記
この患者さんは、バトミントンを本格的にされているようで、陰陽交差で利用した右の前腕はパンパンで圧痛点だらけです。フォアハンドのスマッシュなどをイメージすると、左足の踏み込みとも関係が深いものです。
陰陽交差を運動連鎖と言う観点から見ても合点がいきます。