顎関節症は、痛みや口が開け閉めしずらいだけでなく、神経の不調によって起こるさまざまな症状をいいます。
また、あごの関節を動かす筋肉は首や肩とつながっているため、負担がかかりすぎると、顔や首、肩の回りの筋肉などにも負担がかかります。
さらに、バランスの悪いかみ方やあごの動かし方は、ホルモンの乱れや自律神経失調症にみられるのと同じような症状を引き起こすこともあります。
そのためあごの症状だけでなく、頭痛、肩や首の凝り、手足や腰のしびれ、めまい、耳鳴り、胸の痛み、鼻詰まり、吐き気、食欲低下、疲労感、イライラ、不眠など症状が全身におよぶこともあります。
つまり顎関節症は、単なる関節の病気ではなく、悪化すると全身の不調につながってしまう病気と言われています。
顎関節症と呼ばれる痛みや開口障害の多くは、顎や顔面の筋肉に出来たトリガーポイントの施術で十分良くなる可能性があります。
しかし、トリガーポイントの施術には、関連痛の理解がないと的確な施術が行えません。
また、関連痛が生じると痛みを感じているエリアの筋肉にも新たなトリガーポイントが発生し、複雑な痛みの構図が出来上がります。
当院では、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき罹患筋(りかんきん)を見つけ出し、罹患筋の中にできたトリガーポイントを鍼や道具、手を使って施術します。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/3938
ebara / 2014年02月06日(木) 12:39