中年以降に発生する、肩あるいは肩から上腕への疼痛と関節の動きが悪くなることです。
症状と時期によって急性期、慢性期、回復期の3段階に分類されます。
急性期には、組織に炎症が広がる場合もあり、肩周辺のかなり広い範囲に疼痛を感じます。
安静にしていても痛みは強く、夜間に激しいのが特徴です。その痛みは肩だけでなく、時に肩から上腕にも放散します。
日常生活で衣服の着脱、帯を結ぶ動作、上に挙げようとする動きによって痛みが出たり、強くなったりします。
そのため肩関節の動きはかなり制限されます。
肩の痛みは、機能不全になった筋肉に出来たトリガーポイント療法を行うことで改善する可能性が十分あります。
ただし、トリガーポイントの治療には悪くなっている筋肉や腱を見分ける技術、関連痛の理解がないと的確な治療が行えず、痛みなどの症状は、なかなか良くなりません。
また、関 連痛が生じると、痛みを感じているエリアの筋肉にも、新たなトリガーポイントが発生し複雑な痛みの構図が出来上がります。
当院では、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき、悪くなった筋肉の中にできたトリガーポイントを見つけ出し施術します。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/9063
ebara / 2014年02月05日(水) 19:27