60歳代の男性の患者さんが、右の股関節痛(本人の話では大腿外側)が、2週間前から、風邪で、10日ほど寝込んだ後に出てきたそうです。
総合病院へ受診。レントゲン異常無し。
局所に1ケ所注射(TPBと思われる)。痛み止め1日分の処方。
骨には異常は無いが、炎症が起こっているのでしょうと言う診断だったそうです。
その診断に納得が出来ず来院されました。
股関節を屈曲した時、大転子の後方に、ひっかかるような痛みが出ると言う事です。
20本の鍼を置鍼して、上から赤外線で温めた後、明確になったポイントへの圧を加えて、股関節の屈曲で痛みが出ると言う事なので、特に圧痛は認めませんでしたが、補助的に、腸腰筋に単刺(鍼を刺して、すぐに抜く。これの繰り返しの手技)と、その部分のストレッチで、症状は消えました。
ホント簡単な施術です。
いつも、こう上手く行くとは限りませんが・・・
病院での、TPB注射の効果が薄かったのは、注射針の性質上、TPにまで届いて無かったのでは無いでしょうか?
赤い印は痛みのあった箇所
青い印は、鍼治療した箇所です。