60歳代の女性の患者さんが、親指のばね指と、親指が細かな作業をしていると指先の感覚が鈍くなり、そのうちに力が入りにくくなり、物が掴み辛くなると言って来院されました。
確かに、MPSの関連症状にも上記にあげたようなものがありますが、ばね指以外は、神経の絞扼障害でも起こりえます。MPSか絞扼障害のどちらか診断することは、医師以外には出来ません。
ただ、こう言う病態で受診すると、殆どの医師にMPSと言う病態が認知されていませんから、すぐに首のせいにされてしまう恐れがあります。
深部反射 etcを丁寧に診ましたが、異常はありませんでしたので、MPSと判断して治療をしました。結論から言えば、長・拇指屈筋 短・拇指屈筋、斜角筋の治療で、ばね指はその場で良くなりました。
今日、久々に来院されましたが、親指の感覚も筋力も戻り、細かな作業も問題なく出来ていると言うお話でしたから、MPSだったのでしょうね。
長・拇指屈筋
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