加齢変化による椎間板の膨隆や骨棘形成の変化によって、神経根が圧迫されたり刺激されたりして起こる病気です。
肩から腕にかけての痛みが生じ、指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。
首を後ろへ反らすと痛みが強くなり、上方を見ることやうがいをすることが不自由になります。
握力が低下することもあり、レントゲンやMRI検査で、頚椎症性変化を認めることで診断します。
基本的には自然治癒する疾患ですが、治るまでには数か月以上かかることも少なくなくありません。
頚椎神経根症による症状は、トリガーポイント療法で充分良くなる可能性があります。
ただし、トリガーポイントの治療には、悪くなって いる筋肉や腱を見分ける技術、関連痛の理解がないと的確な施術が行えません。
また、関連痛が生じると痛みを感じているエリアの筋肉にも新たなトリガーポイントが発生し、複雑な痛みの構図が出来上がります。
当院では、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき罹患筋(りかんきん)を見つけ出し、罹患筋や腱の中にできたトリガーポイントを施術をします。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、この部分の治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
ebara / 2014年10月02日(木) 17:54