椎間板は、首の骨の椎骨と椎骨の間で衝撃を吸収して、クッションのような役割をします。
クッションの表面が破れ、内部の髄核が飛び出した状態が椎間板ヘルニアです。
飛び出した髄核は頸椎内部を走行している脊髄や神経根といった重要な神経組織を圧迫し、手足のしびれや痛み・運動麻痺などのさまざまな神経症状を引き起こすと言われています。
多くは保存療法で経過をみますが、麻痺を伴う場合は、早急に手術が必要なケースもあります。
そもそも、神経が圧迫されると痛みが起きるのでしょうか?
この考え方には矛盾がたくさんあります。
一例をあげれば、足の裏は、地面に常に押し付けられ圧迫 されていますが、痛みは起きません。
首のヘルニアと呼ばれる症状は、首や背中、肩にできたトリガーポイントの施術で十分良くなる可能性があります。
しかし、トリガーポイントの施術には関連痛の理解がないと的確な施術が行えません。
また、関連痛が生じると痛みを感じているエリアの筋肉にも新たなトリガーポイントが発生し、複雑な痛みの構図が出来上がります。
当院では、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき罹患筋(りかんきん)を見つけ出し、罹患筋の中にできたトリガーポイントを施術します。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/2210
ebara / 2014年02月05日(水) 19:25