日本人の80%以上が一度は経験するといわれているのが腰痛です。
また、国民生活基礎調査によると、身体で困っている症状の第1位は腰痛で、約10%の方が腰痛で困っていると回答しています。
日本整形外科学会と日本腰痛学会がまとめた治療・診断の指針「腰痛診療ガイドライン」によると、85%が原因不明と言われています。
痛みの原因はの多くは、レントゲンやMRIなどの画像には写らない、筋肉の機能不全が大きな問題と考えられます。
筋膜性疼痛症候群(MPS)の考えに基づき、悪くなっていると考えれる筋肉、専門用語で罹患筋(りかんきん)と呼びますが、それを見つけ出し、罹患筋の中にできたトリガーポイントを治療します。
腰痛と言うと腰や殿部、背中で痛みを感じますが、この腰や背部の痛みの多くは、痛みを感じているところには原因がない関連痛の場合が多く、関連痛の理解がないと、痛むところだけの治療となり、的確な治療が行えず、長引く痛みはなかなか良くなりません。
また、関連痛が生じると、痛みを感じているエリアの筋肉にも、新たなトリガーポイントが発生しますので、二次的なトリガーポイントの発生によって、またこのトリガーポイントが関連痛を起こし始めるという複雑な痛みの構図が出来上がりますので、早期の施術をお勧めします。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/17810
ebara / 2014年02月05日(水) 18:15